オリジナル創作の小ネタ置き場
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エルたちが3年に進級してからちょっと経った頃のお話
---
王華高校HR後──
部活や委員会、早々に帰宅を決め込んだり図書棟へ向かったり、それぞれの目的のため教室から散っていく生徒たちが一気に廊下を慌ただしくさせる。
「駅前のショップ見たー?」「あ、まだなの!今から行こーよ!!」とはしゃぐ女子生徒の高い声を背に、エルはロッカーへ無造作に教科書を突っ込んで立ち上がった。
さらりと揺れると金の髪を耳にかけて、自分の机に戻ると2つ右隣の男子生徒が自分を見ていることに気付く。なんだかんだで腐れ縁の男・カイである。せっかく授業が終わったというのに変わらずの仏頂面で…話してるだけでこっちが疲れる、と最初は思ったものだが今では慣れたのが人間の不思議なところだ。
「風紀委員長さんは今日もお仕事?」
「…ああ、今日は他の委員会への見回りだ」
「ふぅん…大変だねぇ。じゃあ遅いのかな?」
鞄に宿題が出てた教科のノートが入ってるのを確認して、筆箱、財布を次いで入れる。
携帯のメールフォルダには未読が3通あり、その1通は現在諸事情により同居してる子供からだ。
「そうだな。新入生も居るから、仕事を教えながら動くし」
「弥悠ちゃんも張り切ってるかな。…ま、夕飯の時間には間に合わせてよ。過ぎたらタワシをコロッケと思って食べなさい」
エルがしれっと言い放つと微かに眉を寄せたカイは視線を反らしつつ眼鏡のブリッジを押し上げた。彼の困った時の癖である。
その仕草に軽く意地の悪い笑みを返し鞄を肩に担いだエルは、去り際に自分より高い位置にあるカイの肩をぽんと叩いて一言。
「ミコはみんなでご飯食べたいんだからね」
「…善処する」
***
《がっこうおわったよ(^-^)こうていでちぇるちゃんとあそんでるね!》
7歳児のメールに頬が緩む自分は何バカなのか!?ロリコン!?…と友人に以前訴えたら、間髪入れずに「親バカだろ」と言われた記憶が新しい。生徒の波を縫いながら賑やかな廊下を歩き、素早くミコに対しての返信を完了させる。
その間に真新しい制服に身を包んだ1年生たちとすれ違うと、たった2年の差が新鮮なものだ。
自分にもあんな時があったのかねぇ、とぼんやり思いつつ階段に続く曲がり角に差し掛かった時─
「おっと」 「わゎっ」
一人の女子生徒がエルの胸元に飛び込んできた、否、唯単に衝突した。
後ろに身を退くことで相手の力を和らげられ、相手がすっ転ぶ事もなくひと安心。自分の胸元に顔を埋めていた黒髪と、前方から「あ、エルお兄ちゃん」と暢気な声が掛けられて状況を漸く把握できた。
「クーロ。前見て歩かなきゃ危ないでしょ」
「えへへーごめんなさい〜」
「いーよいーよ、気にしないで」
やってきた水髪の少女と顔を上げた黒髪の少女、どちらも瓜二つの顔でくりくりとした大きな目が印象的な双子だった。鼻の頭を赤くしてクロが恥ずかしそうに笑い、その屈託ない笑みは同居してる子供を思い出させた。
幼少期から交流があり妹のように可愛がって兄のように慕ってくれた双子の少女が今は自分の後輩、なんとも不思議な感覚だなぁとエルは思う。
そんな彼女たちも女の子、高校に入ってから料理や裁縫に興味を持ってか、家庭科部へ入部したのだ。
「これから部活?」
「うん、今日はお裁縫するんだって」
「ミシン初めてだからドキドキするよー」
「ミシンかぁ、一歩間違えると自分の手も縫っちゃうから気を付けてね」
「「えぇ!?」」
昔のノリのままついついからかいたくなるのは悪い癖、そう分かっていながらやってしうのは仕方ない。
双子の想像通りの反応に「冗談だよ、頑張ってね。雪奈ちゃんにもよろしくって伝えといて〜」と手を振って別れた。
「びっくりした〜!」
「また騙されたーっ」
***
《まってるね!》
ミコからの返信を確認して下駄箱まであと少し、というところで今度は一人の男が目の前を転がって行く光景にエルは首を捻った。
「(今日は何やらかしたんだろ)」
今年の新入生は元気である。
元気過ぎるくらい元気である。
男子生徒の五人や六人は常日頃吹っ飛んでるのも当たり前だ。…いや、多少言い過ぎたかもだが、少なくとも一人はよく吹っ飛んでる。
それがこの男、赤い髪が目を引くコウ。長い前髪の奥でぎらつく瞳は獣のようだが、頭にゴミ箱被ってるから威圧感は…無い。
コウが噛み付かんばかりの勢いで睨み続ける先には、茶の髪を高い位置でまとめ上げ勇ましく仁王立ちする女子生徒の姿が。
「てんめぇ…何しやがるこのゴリラ女!」
「なんですって!?」
「桐枝ちゃん落ち着いてーっ!」
他の生徒から悲鳴が上がる中、構えを取る女子生徒・桐枝。彼女の類い稀なるセンスを見抜いた総合格闘技部から猛烈なスカウトを受けた新入生である。彼女の手にかかれば体格差さえも自分の力へ変換し投げ技絞め技間接技、ありとあらゆる技へ派生させてしまう。
対して風貌がチンピラ臭漂うコウとどうしても波長が合わないのか生理的に無理なのか、毎回小競り合いを繰り広げる二人に周りの生徒たちが今にも泣き出しそうなので…エルは今日も仲裁に入る。
「はいはいはーい。そこまでー」
「あ゛?」
「先輩!?」
「仲良しなのはいいけど、あんまり派手に騒ぐと小うるさい風紀委員が来るよ?」
「仲良くねぇし!」「仲良しじゃありません!!」
ぴったり反論してくる二人が顔を反らすのに苦笑しつつ、さっさと人払い。
喧嘩の仲裁に3年が現れたことでギャラリーも散り散りとなって減った。
「コウも桐枝ちゃんが可愛いからってちょっかい出しちゃダメだなー」
「はぁ!?ふざけんな、誰がこんなゴリラ…」
「誰がゴリラよ」
「イデデデデデ!!」
最後にコウの手を捻り上げた桐枝はエルに「失礼します」と丁寧にお辞儀をすると、部活へ向かう。ふりふりと揺れるポニーテールを見送り、横で不機嫌そうに顔をしかめる後輩はまだ物足りないらしい。
「いつかあのしっぽ頭に拳骨かます」
「毎日喧嘩して飽きないね」
***
靴に履き替え今夜の献立をどうしようか考える。
「ミコの希望はまたオムライスかなぁ」
クスッと笑みが浮かんでしまう。本当に自分は末期だなと呆れつつも、数週間前には満開だった桜の木の下を歩くエル。
校庭では既に陸上部が活動を始めているし、校舎からは楽器の音が聞こえる。他にもそれぞれの時間を過ごす学舎はまだまだ賑やかだ。
園芸部が花壇の手入れをしていてその中にエンの姿を見付けたが、とても楽しそうに花をいじっていたので邪魔をするのもなぁとその姿を見守り校門へ。その途中、剣道部の道場前に出来た人だかりに「里玖くんのファン、一年生巻き込んでまーた増えたね」と苦笑1つ。校門を出たところで、そういえば雁也くんに今日も会わなかったとエンカウント率がとことん低い一年生を思い出す。1学年に双子が3組というのも面白いが、それぞれ癖が強いからさらに面白い。お互いを直接に知らず内に雁也はまさかカイと面識があるとは思わなかった(図書棟で知り合ったそうだ)ので、雁也の様子はまた別の日にカイに聞こう、とエルはミコがいる小学校へ歩を進めた。
部活には所属しなかったが、続けていた委員会は3年になって辞めた。
今年も流れで決められそうになっているところを「あ、今年は委員会入りません」と辞退した時のクラスメイトの顔は今思い出しても笑える。まぁただ一人相変わらずすかし顔の男は居たわけだが。
確かに1年2年と続けていたら3年もやるだろうと思われてただろうし、エル本人もやるつもりではあった。だが、ミコを預かることになったので放課後の時間を委員会に使う余裕が無くなるだろうと思ってのこと。
最初は責任感から辞退する判断を鈍らせたが、幸い、後釜は直ぐ決まった。保健委員に夢を抱く男子生徒が3年にまだいたとは驚きである。
自分はミコと共にいる時間を、カイは委員会を、それぞれ決めた。
高校から徒歩で少々、小学校に着くと校門にミコと1学年上の2年生であるチェルノタが並んで立っていた。エルの姿を見付けると花が綻ぶように笑みを浮かべて走ってくる小さな子供に手を振る。
「遅くなってごめんね」
「ううん、チェルちゃんとブランコで遊んでたからだいじょうぶー」
「チェルちゃんもありがとう」
「ん」
透けるような銀髪をお団子にした少女はミコの友達で、大体エルが迎えに来るまで一緒に遊んでくれている子だ。
帰り道は反対方向だがミコを見ていてくれた事を思うと見送るべきかと思うが、ぺこりとお辞儀して歩き出したチェルの丁度向かい側から艶やかな黒髪を腰上まで伸ばした女子生徒が歩いてくる。それが時々チェルと一緒に帰宅している静子だと気付いたエルが手を振ると軽い会釈で返された。
チェルも無事帰宅出来ると分かれば安心。
ミコと手を繋いで、この後の定番コース、スーパーへ向かう。
「今日は何が食べたい?」
「オムライス!!」
これが王華高校3年・エルの日常。
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王華高校HR後──
部活や委員会、早々に帰宅を決め込んだり図書棟へ向かったり、それぞれの目的のため教室から散っていく生徒たちが一気に廊下を慌ただしくさせる。
「駅前のショップ見たー?」「あ、まだなの!今から行こーよ!!」とはしゃぐ女子生徒の高い声を背に、エルはロッカーへ無造作に教科書を突っ込んで立ち上がった。
さらりと揺れると金の髪を耳にかけて、自分の机に戻ると2つ右隣の男子生徒が自分を見ていることに気付く。なんだかんだで腐れ縁の男・カイである。せっかく授業が終わったというのに変わらずの仏頂面で…話してるだけでこっちが疲れる、と最初は思ったものだが今では慣れたのが人間の不思議なところだ。
「風紀委員長さんは今日もお仕事?」
「…ああ、今日は他の委員会への見回りだ」
「ふぅん…大変だねぇ。じゃあ遅いのかな?」
鞄に宿題が出てた教科のノートが入ってるのを確認して、筆箱、財布を次いで入れる。
携帯のメールフォルダには未読が3通あり、その1通は現在諸事情により同居してる子供からだ。
「そうだな。新入生も居るから、仕事を教えながら動くし」
「弥悠ちゃんも張り切ってるかな。…ま、夕飯の時間には間に合わせてよ。過ぎたらタワシをコロッケと思って食べなさい」
エルがしれっと言い放つと微かに眉を寄せたカイは視線を反らしつつ眼鏡のブリッジを押し上げた。彼の困った時の癖である。
その仕草に軽く意地の悪い笑みを返し鞄を肩に担いだエルは、去り際に自分より高い位置にあるカイの肩をぽんと叩いて一言。
「ミコはみんなでご飯食べたいんだからね」
「…善処する」
***
《がっこうおわったよ(^-^)こうていでちぇるちゃんとあそんでるね!》
7歳児のメールに頬が緩む自分は何バカなのか!?ロリコン!?…と友人に以前訴えたら、間髪入れずに「親バカだろ」と言われた記憶が新しい。生徒の波を縫いながら賑やかな廊下を歩き、素早くミコに対しての返信を完了させる。
その間に真新しい制服に身を包んだ1年生たちとすれ違うと、たった2年の差が新鮮なものだ。
自分にもあんな時があったのかねぇ、とぼんやり思いつつ階段に続く曲がり角に差し掛かった時─
「おっと」 「わゎっ」
一人の女子生徒がエルの胸元に飛び込んできた、否、唯単に衝突した。
後ろに身を退くことで相手の力を和らげられ、相手がすっ転ぶ事もなくひと安心。自分の胸元に顔を埋めていた黒髪と、前方から「あ、エルお兄ちゃん」と暢気な声が掛けられて状況を漸く把握できた。
「クーロ。前見て歩かなきゃ危ないでしょ」
「えへへーごめんなさい〜」
「いーよいーよ、気にしないで」
やってきた水髪の少女と顔を上げた黒髪の少女、どちらも瓜二つの顔でくりくりとした大きな目が印象的な双子だった。鼻の頭を赤くしてクロが恥ずかしそうに笑い、その屈託ない笑みは同居してる子供を思い出させた。
幼少期から交流があり妹のように可愛がって兄のように慕ってくれた双子の少女が今は自分の後輩、なんとも不思議な感覚だなぁとエルは思う。
そんな彼女たちも女の子、高校に入ってから料理や裁縫に興味を持ってか、家庭科部へ入部したのだ。
「これから部活?」
「うん、今日はお裁縫するんだって」
「ミシン初めてだからドキドキするよー」
「ミシンかぁ、一歩間違えると自分の手も縫っちゃうから気を付けてね」
「「えぇ!?」」
昔のノリのままついついからかいたくなるのは悪い癖、そう分かっていながらやってしうのは仕方ない。
双子の想像通りの反応に「冗談だよ、頑張ってね。雪奈ちゃんにもよろしくって伝えといて〜」と手を振って別れた。
「びっくりした〜!」
「また騙されたーっ」
***
《まってるね!》
ミコからの返信を確認して下駄箱まであと少し、というところで今度は一人の男が目の前を転がって行く光景にエルは首を捻った。
「(今日は何やらかしたんだろ)」
今年の新入生は元気である。
元気過ぎるくらい元気である。
男子生徒の五人や六人は常日頃吹っ飛んでるのも当たり前だ。…いや、多少言い過ぎたかもだが、少なくとも一人はよく吹っ飛んでる。
それがこの男、赤い髪が目を引くコウ。長い前髪の奥でぎらつく瞳は獣のようだが、頭にゴミ箱被ってるから威圧感は…無い。
コウが噛み付かんばかりの勢いで睨み続ける先には、茶の髪を高い位置でまとめ上げ勇ましく仁王立ちする女子生徒の姿が。
「てんめぇ…何しやがるこのゴリラ女!」
「なんですって!?」
「桐枝ちゃん落ち着いてーっ!」
他の生徒から悲鳴が上がる中、構えを取る女子生徒・桐枝。彼女の類い稀なるセンスを見抜いた総合格闘技部から猛烈なスカウトを受けた新入生である。彼女の手にかかれば体格差さえも自分の力へ変換し投げ技絞め技間接技、ありとあらゆる技へ派生させてしまう。
対して風貌がチンピラ臭漂うコウとどうしても波長が合わないのか生理的に無理なのか、毎回小競り合いを繰り広げる二人に周りの生徒たちが今にも泣き出しそうなので…エルは今日も仲裁に入る。
「はいはいはーい。そこまでー」
「あ゛?」
「先輩!?」
「仲良しなのはいいけど、あんまり派手に騒ぐと小うるさい風紀委員が来るよ?」
「仲良くねぇし!」「仲良しじゃありません!!」
ぴったり反論してくる二人が顔を反らすのに苦笑しつつ、さっさと人払い。
喧嘩の仲裁に3年が現れたことでギャラリーも散り散りとなって減った。
「コウも桐枝ちゃんが可愛いからってちょっかい出しちゃダメだなー」
「はぁ!?ふざけんな、誰がこんなゴリラ…」
「誰がゴリラよ」
「イデデデデデ!!」
最後にコウの手を捻り上げた桐枝はエルに「失礼します」と丁寧にお辞儀をすると、部活へ向かう。ふりふりと揺れるポニーテールを見送り、横で不機嫌そうに顔をしかめる後輩はまだ物足りないらしい。
「いつかあのしっぽ頭に拳骨かます」
「毎日喧嘩して飽きないね」
***
靴に履き替え今夜の献立をどうしようか考える。
「ミコの希望はまたオムライスかなぁ」
クスッと笑みが浮かんでしまう。本当に自分は末期だなと呆れつつも、数週間前には満開だった桜の木の下を歩くエル。
校庭では既に陸上部が活動を始めているし、校舎からは楽器の音が聞こえる。他にもそれぞれの時間を過ごす学舎はまだまだ賑やかだ。
園芸部が花壇の手入れをしていてその中にエンの姿を見付けたが、とても楽しそうに花をいじっていたので邪魔をするのもなぁとその姿を見守り校門へ。その途中、剣道部の道場前に出来た人だかりに「里玖くんのファン、一年生巻き込んでまーた増えたね」と苦笑1つ。校門を出たところで、そういえば雁也くんに今日も会わなかったとエンカウント率がとことん低い一年生を思い出す。1学年に双子が3組というのも面白いが、それぞれ癖が強いからさらに面白い。お互いを直接に知らず内に雁也はまさかカイと面識があるとは思わなかった(図書棟で知り合ったそうだ)ので、雁也の様子はまた別の日にカイに聞こう、とエルはミコがいる小学校へ歩を進めた。
部活には所属しなかったが、続けていた委員会は3年になって辞めた。
今年も流れで決められそうになっているところを「あ、今年は委員会入りません」と辞退した時のクラスメイトの顔は今思い出しても笑える。まぁただ一人相変わらずすかし顔の男は居たわけだが。
確かに1年2年と続けていたら3年もやるだろうと思われてただろうし、エル本人もやるつもりではあった。だが、ミコを預かることになったので放課後の時間を委員会に使う余裕が無くなるだろうと思ってのこと。
最初は責任感から辞退する判断を鈍らせたが、幸い、後釜は直ぐ決まった。保健委員に夢を抱く男子生徒が3年にまだいたとは驚きである。
自分はミコと共にいる時間を、カイは委員会を、それぞれ決めた。
高校から徒歩で少々、小学校に着くと校門にミコと1学年上の2年生であるチェルノタが並んで立っていた。エルの姿を見付けると花が綻ぶように笑みを浮かべて走ってくる小さな子供に手を振る。
「遅くなってごめんね」
「ううん、チェルちゃんとブランコで遊んでたからだいじょうぶー」
「チェルちゃんもありがとう」
「ん」
透けるような銀髪をお団子にした少女はミコの友達で、大体エルが迎えに来るまで一緒に遊んでくれている子だ。
帰り道は反対方向だがミコを見ていてくれた事を思うと見送るべきかと思うが、ぺこりとお辞儀して歩き出したチェルの丁度向かい側から艶やかな黒髪を腰上まで伸ばした女子生徒が歩いてくる。それが時々チェルと一緒に帰宅している静子だと気付いたエルが手を振ると軽い会釈で返された。
チェルも無事帰宅出来ると分かれば安心。
ミコと手を繋いで、この後の定番コース、スーパーへ向かう。
「今日は何が食べたい?」
「オムライス!!」
これが王華高校3年・エルの日常。
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